宇治茶の伝統を引き継ぐ 新しい伝統とともに
2019年 11月 26日
その画家徳力富吉郎氏のお茶袋に画かれた光景を今でも吉田銘茶園の家で見ることがある。
それも驚きである。
吉田勝治さんは、茶園に囲まれた家で産まれ育った。
江戸時代から続く土地で先祖代々(16代)宇治茶の生産家として育って来たのだから、産まれた時からお茶生産の「産湯」に浸かったともいえる。
休む暇のないお茶生産と製造。学校から帰るとすぐ茶園での仕事などなど。
忙しい時は家の手伝いばかりだったと聞いた。
お茶生産の伝統を継ぐより勉強を奨励した父親
でも、お父さんは、吉田勝治さんにお茶生産の伝統を必ず継ぐようにとは言わなかった。
勉強することを奨励して、進学することも快くすすめてくれたとのこと。
好きな理工系の学問を目指し、大学で学んだ。その知識をお茶の分野で今も活かされている。
新しい伝統とともに宇治茶の伝統を引き継ぐ
会社勤めでなく、茶業を継ぐようになったのはわけがあるが、それはまたいつの日か詳しく聞きたいと思う。
先祖代々の宇治茶生産。
伝統に絶えず新風が吹き込まれ、新しい伝統と共に引き継がれている。